JRT 日本いも類研究会(Japanese society of root and tuber crops)
 ニュースレターNo.4   1997/4/30




■さつまいも試験栽培のお知らせ


 (財)いも類振興会では、ウルグアイ・ラウンド関連畑作物対策による需要確保対策事業の一環として、「さつまいも」新品種等の試験栽培を呼び掛けています。
さつまいもは、干ばつや台風等の気象災害にも強く、栽培しやすい作物で、食物繊維、ビタミン及びミネラルに富む機能性食品として見直されていますし、最近ではアントシアニンやカロチノイドなど色素を多量に含んだ品種や病気に強く食味に優れた品種等が育成されています。今回の試みは、試験栽培や試食などを通じて「さつまいも」全体の需要拡大を図ろうというものです。以下、4月23日の日本農業新聞からの抜粋です。
 

新タイプや在来でも食味の良いサツマイモを広く知ってもらおうと、財いも類振興会(東京都港区)は「アヤムラサキ」や「ベ二オトメ」など6品種の苗を、試作用に無償で提供する。
ウルグアイ・ラウンド関連畑作物対策による需要確保対策事業の一環。提供するのは「アヤムラサキ」「べニオトメ」「ヘルシーレツド」の新タイプの品種と対照品種の「種子島紫」「ベニサツマ」「コガネセンガン」の苗合計20本。
「アヤムラサキ」は、柴色素のアントシアニンを多く含む世界初の色素専用品種。焼酎はブランデー風味がする。「ベ二オトメ」は味が良く、焼き芋などに合う。「ヘルシーレツド」はカロチンを多く含み、橙色の干し芋に仕上がる。また対照品種の「種子島柴」は鹿児島県種子島の在来品種て甘みが強く、青果用として評価されている。
 苗は無償だが、送料は着払い。苗と合わせて栽培マニュアルも同封する。収穫した芋を調理・加工し、食味評価の簡単なレポートを提出する。

 申し込み期限:5月31日(先着順)
 申し込み先 :(株)三和グリーン「サツマイモ試験栽培係」
        〒893 鹿児島県鹿屋市札元1ー5ー19 [TEL]0994ー43ー6319
 はがきには、住所、氏名、職業、電話番号(ファクス)を記入。


つくば支所(JRTつくば事務所)開設のご案内

 日本いも類研究会の支所として、会員の方々の登録管理、会費の管理、印刷物発送業務などを担う「JRTつくば事務所」が開設されました。本支所は、学術団体である「農業情報利用研究会(JSAI)」内に設置しています。


日本いも類研究会の設立総会・シンポジウム開催


<設立総会>
 日本いも類研究会(JRT)では、去る3月21日、東京虎ノ門パストラルで「日本いも類研究会設立総会」および「いも類の新たな需要拡大に関するシンポジウム」を開催しました。総会およびシンポジウムは、大学、試験研究機関、食品加工、流通、行政、農業者など全国から約80名のジャガイモ、サツマイモ関係者が集まり、盛大に開かれました。設立総会では、仮事務局より研究会創設の趣旨や会則、役員の選出、ならびに平成8年度事業報告と平成9年度事業計画について提案があり、原案通り決定されました。また、平成9年度事業のひとつである「いも類情報提供システム」について、インターネットを活用した取り組み内容についてOHPを用いての説明がありました。(平成8年度決算書は本紙2ページに記載しました。)
 
<シンポジウム>
 総会後、引き続き行われたシンポジウムで、最初の講演に立った梅村芳樹会長は、「ジャガイモ料理、加工、デザートのデモンストレーション」という演題で、工夫を凝らしたジャガイモ料理の数々を紹介され、新品種の普及、消費拡大を訴えられました。(講演資料は、ニュースレターNo.3にて紹介しています。)
 続いての講演は、九州農試甘しょ育種研究室 山川 理室長から、カロチン、アントシアン、フラボンなど高色素品種のパウダーをはじめ、ジュースやワイン加工など新しいサツマイモ用途の開発、利用状況についてのスライドを交えた講演がありました。
 コメンテーターとして参加された農業研究センター甘しょ育種研究室 小巻克己室長からは、さつまいもの機能性、海外での新用途開発事例などの紹介があり、サツマイモ加工品のポリフェノール対策、(加工後の色を保つためには、ポリフェノールを減らす育種が必要である一方、機能性を高めるには逆にポリフェノールを増やす育種を行う必要がある)を育種目標の課題としてあげておられました。
 また、販売面では、マスコミに取り上げられるものの、実際には多くは売れていないということも課題としてだされました。
 コメンテーターの北海道農業試験場ばれいしょ育種研究室 森 元幸室長からは、販売面でジャガイモの高級イメージを活かすこと、生産面ではサツマイモに比べ、種いもの管理がシビアである実態と種苗管理、提供体制の整備の必要性、育成中のジャガイモの品種登録の必要性などをコメントされました。
 その後の質疑で、会場から、島系575号など育成中の種の生産見通しと試験供与についてや会場で出されたパパセカ(乾燥ジャガイモ)の作り方についての質問、高ビタミンCなどのジャガイモの成分をPRすべきという意見、暖地向けの加工品種を出してほしいという要望等、多くの質問、意見が出されました。シンポジウムは、熱気にあふれた雰囲気につつまれたまま主催者の挨拶で終了しました。
その後の懇親会もジャガイモ、サツマイモ関係者が一同に会する数少ない機会だけに、大いに盛り上がり、有意義な情報交換の場となりました。
 
 
 

 



 
上下のデザインは、じゃがいもとさつまいもをイメージした日本いも類研究会のマークとロゴです。
今回のニュースレターから使ってみました。
 


会費納入方法の変更

事務局体制の整備に伴い、会費の納入方法が変わりました。

 
1.銀行振込の場合  常陽銀行 研究学園都市支店
            普通口座=1449951 口座名義=JRTつくば事務所
 
2.郵便振替の場合  郵振口座=00180−7−362899 口座名義=JRTつくば事務所
 
異動の際の連絡方法

 ご住所や勤務先について、変更があった会員の方は「つくば事務所」まで、FAXや郵便等でご連絡をお願いします。なお、新たにEメールの利用を開始された方も、ご連絡いただければ、いも類メーリングリスト(さつまいもは今後開設予定)の加入方法などをお知らせいたします。
 

<変更時連絡事項>

【ご自宅】氏名・住所・電話番号・FAX番号・メールアドレス
【勤務先】役職・所在地・電話番号・FAX番号
【連絡先】郵便物の送付先・ニュースレターの配信先FAX番号
 

■いも類関連機関紹介(1)

農林水産省種苗管理センター
 

種苗管理センターというより馬鈴薯原原種農場の方が馴染みが深い方もおられるかもしれませんが,この名前になってちょうど10年がたちました。組織の改変に伴って業務の内容も拡充され,種苗管理センターでは従来からの原原種生産に加えて品種登録のための栽培試験,種苗検査,植物遺伝資源保存,調査研究などをおこなっています。
 茨城県つくば市にあります種苗管理センターの本部では,4月16日に科学技術週間にちなんだ恒例の一般公開が行なわれました。当日は千人以上の来訪者があり,業務に関係した展示などを熱心に見学して行かれました。展示内容についてのアンケート調査では,花の新品種などを紹介した華やかなものを押さえて,馬鈴しょに関する展示が最も興味があったという結果でした。馬鈴しょは,外見は地味ですが,多くの方の興味を引く対象であることを改めて確認できました。

種苗管理センター品種特性審査官 丹羽優治 (niwayuji@ncss.go.jp)

編集委員会の設置について

  ニュースレターの編集・発行など会員のみなさんへの情報提供業務は、仮の編集委員により暫定的に進められてきましたが、今後は編集委員会を設置し、編集・情報提供体制を強化することとなりました。本会は全国に会員を有するため、EメールやFAXなど情報ネットワークツールを駆使しながら、距離を超えた編集体制を作ることをめざしており、編集委員として活躍していただく方を広く募集しております。編集委員に就いていただける方は、つくば事務所(FAX 0298-56-0024)までご連絡ください。