JRT 日本いも類研究会(Japanese society of root and tuber crops)     ニュースレターNo.9 1997/10/20

10〜11月は、いも類イベントが各地で開催されます。参加してみませんか。
日本いも類研究会ホームページ JRTWeb  http://www.jrt.gr.jp/

 


イベント じゃがいも試食会−10月25日に開催
1. 主  催:全国農業協同組合連合会(全農)
2. 指  導:農林水産省農産園芸局畑作振興課 
3. 協  力:全国農協食品株式会社(全農食品)
4. 開催日時:10月25日(土)13時00分より16時00分
5. 場  所:東京都新宿区市ヶ谷船河原町11 飯田橋レインボービル
       セミナールーム及びレストラン『耕』(JR飯田駅下車徒歩5分)
       TEL&FAX 03-3268-4078
6. 内  容:
(1) 開  会 : 13時00分開会
(2) 挨  拶 : 13時00分〜13時15分 
(3) 講  演 : 新品種の特性と調理について 13時15分〜14時15分
            講師 梅村芳樹先生 
(4) 試食会  : 14時30分〜16時30分 
            調理責任者 全農食品株式会社 小原賢治
            調理指導 日本いも類研究会 会長 梅村芳樹 
            調理スタッフ 全農食品株式会社レストラン『耕』調理師3名
(5) 展示並びに: とうや キタアカリ ベニアカリ ムサマル さやか 
   使用品種   ジャガキッズ(レッド) ジャガキッズ(パープル) 花標津 
           コナフブキ  マチルダ アイノアカ 島系575号 北海79号 計13品種
(6) 試食に供する料理名 : 
           調理素材(ジャガイモの品種)の特性を利用したシンプルな料理を中心に出品する。
           皮付き蒸しいものトッピング ローズマリーポテト 
           シャキシャキポテトのサラダ ドイツ風お好み焼き ロスティー 
           アンデス風スープ ポテトグラタン タラモサラダ 鮭イモフライ 
           ジャーマンポテトサラダ 他
 
 

その他のいも類イベントご案内

月日
催し名称
開催場所
内容等
連絡先
10月 28日 (火)
甘藷まつり
東京都目黒区下目黒
 
法要
加工品の試食
パンフレット配布
目黒不動境内
林 正雄 氏
TEL 03-3716-1884
11月 8日 (土)
さつまいもサミットin katori
千葉県香取郡大栄町
大栄町コミュニティプラザホール
AM オープニング、
さつまいもサミット
PMサツマイモ
シンポジウム
大栄町役場 農政課 椿係長
TEL 0478-73-2111
11月 9日 (日)
第10回 栗源
ふるさといもまつり
千葉県 香取郡 栗源町町民運動場
焼き芋の無料配布
芋掘り
料理コンテスト
写真コンテスト
栗源町役場 振興課 藤崎 氏
TEL 0478-75-2111
11月 9日 (日)
からいもフェスティバル
熊本県菊池郡大津町
芋掘り大会(ゲーム)
資料展示
料理コンテスト
物産紹介
大津町役場 商工観光課西岡係長
TEL 096-293-3111

 

  • いも類トピックス


  • 北海道 平成9年産馬鈴しょ予想収穫量
    (8月15日現在)

    平 成 9 年 9 月 9 日 発 表
     農林水産省北海道統計情報事務所

    品目
    作付
    面積
    10a当
    収量
    予想
    収穫量
    対前年比
    (参考)
    10a当平均収量対比
    作付
    面積
    10a当
    収量
    予想
    収穫量
    春植え
    馬鈴しょ
    ha
    65,000
    Kg
    3,850
    t
    2,502,000
    %
    101
    %
    107
    %
    107
    %
    100

    1.北海道における平成9年産春植え馬鈴しょの予想収穫量は 250万2,000t (対前年比107%)で、前年産に比べてかなり増加することが予想される。
    2.作付面積は、6万5,000ha(同101%)で、前年産並みが見込まれる。
    3.10a当たり収量は 3,850kg(同107%)で、前年産に比べてやや上昇することが予想される。
    春先きの好天によりほ場の乾燥が進み、植付け作業は前年産に比べて早まり、ほう芽及び初期生育はおおむね順調であった。6月上旬が低温・日照不足で経過したものの、中旬以降の天候回復により、着いも数は前年産を上回っている。その後、7月下旬まで高温・小雨で経過したことから、早生種において塊茎の肥大が緩慢な地域があるものの、でんぷん原料用を中心とした中・晩生種の塊茎肥大は、前年産に比べて良好に推移している。
    なお、8月上・中旬の降雨の影響で、一部地域において病害や二次生長等による品質低下が懸念される。
     
     

  • 国際関係(1)
     


  • インドネシアの馬鈴しょ事情とプロジェクト技術協力《前編》

    農林水産省 矢野哲男

    馬鈴しょは冷涼な気候に適した作物ですが、熱帯、亜熱帯地域でも幅広く栽培されています。赤道直下にあるインドネシアでは標高に伴って栽培される作物が鮮やかに変わり、馬鈴しょは概ね1000m以上の高地で栽培されます。
    この国では、馬鈴しょは高級野菜なのですが、近年は生活水準が向上して需要が増えていることと、米と重量当たりで同じという高値を背景に生産量は増加しています。これまでは、主としてオランダから種いもを輸入していたのですが、これが1sあたり4000ルピア(約200円)と高価なため、自家採種を10世代近く繰り返して栽培しているのが実態です。この結果、反収は15t/ha程度にとどまっています。このような現状を改善するために、JICAのプロジェクト技術協力として平成4年から平成9年までの5年間、「インドネシア種馬鈴薯増殖・研修計画」を進めてきました。インドネシアの西ジャワ州に原原種農場を設置し、野菜試験場や種子検査所などの機関と協力して、輸入種いもの1/2程度の価格で国産の優良種いもを供給しようというものです。本年の9月いっぱいで現在のプロジェクトは終了しますが、これまでのところ、技術移転は順調に進んでいます。
     そして、インドネシア政府は、これまでの成果を更に発展させて、優良種馬鈴しょの生産・供給システムを全国展開するために、次期プロジェクトの実施を要請してきました。このため、8月18日から30日までの2週間、事前調査団を派遣して、プロジェクト協力の可能性について調査を行いました。
    私も調査団の一員として参加しましたので、次号で現地の馬鈴しょ事情を紹介したいと思います。
     

    インドネシアにおける馬鈴しょ生産

            (単位:千ha、t/ha、千トン)

     
    1989年
    1994年
    作付面積
    反収
    生産量
    作付面積
    反収
    生産量
    全国計
    39.2
    14.3
    559
    57.5
    15.3
    880
    西ジャワ州
    9.1
    15.4
    141
    13.1
    19.2
    251
    中部ジャワ州
    9.6
    16.6
    159
    12.2
    15.4
    191
    東ジャワ州
    6.9
    11.4
    78
    7.2
    11.3
    98
    北スマトラ州
    6.4
    14.5
    93
    12.6
    15.7
    198
    西スマトラ州
    1.5
    13.8
    21
    2.0
    15.7
    32
    南スラウェシ州
    1.4
    7.1
    10
    2.8
    11.7
    33

     
     
     


    国際関係(2)


    病虫害の現況および輸出入検疫

    近畿大学生物理工学研究所 渡辺和男

    a) じゃがいも疫病
     150年前に起こったじゃがいも疫病によるアイルランドの飢饉以来、常に疫病はじゃがいも生産の脅威として存在している。多様な研究が行われ、様々な防除方法が考案されてきたが、いまだに根本的な解決策は見いだされていない。また、メキシコを発祥とする新しい生殖繁殖型のA2 mating typeの異常発生により、疫病は再び世界的に深刻な問題となりつつある。これは農薬の使用に制限の多い発展途上国において特に顕著に現われている。また、先進国でも米国やカナダ等の主要商業生産国で地域的に多大な被害が報告されている。2年前にはニューヨーク州のいくつかの郡で収量がほとんどなかった例もある。従来有効であったmetalaxyl系の殺菌剤や抵抗性品種の効果が新しい菌に対応できなくなってきているためである。そこで、総合防除の新たな試みを行う国際支援ネットワークが形成され、新品種や新開発の殺菌剤の試験を行う国際的評価網が生まれつつある。これにより、ヨーロッパ系の品種のTorridonやSterling等は、従来の抵抗性品種に比べ生存率が高いとの報告がなされている。一方、日本では相対的に抵抗性の高いとされるスェーデン由来のマチルダはあまり強い抵抗性を持たないことがわかった。現在、二つの大きな国際ネットーワークが存在する。CIP主体のGlobal Initiative on Late Blight(GILB)と地域特定型のCornell Eastern Europe and Mexico International Collaborative Project in Potato Late Blight Control (CEEM)である。 次回にGILBおよびCEEMの詳細を紹介する。
     
    b) 種子伝搬性のウイルスおよびウイロイド
     Potato tuber spindle viroid (PSTVd)は茄子科作物に幅広く被害を及ぼす。これは種子によっても伝染することが知られている。また、PSTVdはサツマイモ等全く関連のない作物種が伝染の媒体になることがわかっている。中国、インド、ロシア等で単なる検疫上の問題を越え、栽培地帯において多大な問題を起こしている。 幸いにも、日本ではその発生は認められていないが、一度発生をみるとその防除は非常に難しい。育種用の種子や種いもとともにこのウイロイドが世界各地に伝搬しつつあるため、日本でも今後、注意が必要となる。しかし、一般旅行者による安易な種子やいもの持ち込みが後を絶たないのが現状である。一方、ウイロイドの核酸を探知できるNASH(nucleic acid spot hybridization)やGenomics-PCR(polymerase chain reaction)による検定は容易で精度が高いため、今後これらの技術の浸透や診断サービス業の充実が国際的に望まれる。
     種子伝搬性のウイルスとしては、PVT(potato T capillovirus)がある。もともとはペルーおよびボリビアに偏在していたウイルスであるが、実生の移動に伴い世界に広がる恐れがある。これは接触感染やアブラムシによっても媒介される。また、キノアやインゲンマメも感染源になる。一方、他のウイルスと同じくELISAによる感染の探知が容易なので、検疫対象とする国が増えてきている。
     
     

    JRTニュースレター編集委員会より ご意見・投稿は、FAX 01527−5−2012 まで。

  • ジャガイモ・サツマイモの「産地だより」を募集しています。いも類産地の現状を簡単にレポートし、写真を添えて事務局あてにお送りください。その他の投稿もお待ちしています。
     
    日本いも類研究会 ニュースレター第9号 1997.10.20 (計4枚) 次回の発行は11月です。