II.特性概要

1.形態的特性

そう性は“やや開張型”である。幼芽の色は“赤紫”で、茎の長さは「男爵薯」および「農林1号」より長い“やや長”、茎色は“緑”の一次色に“赤紫”の二次色が“斑紋”状に分布する。分枝数は「男爵薯」より多く「農林1号」並の“中”である。頂小葉および小葉の形は「男爵薯」より細く「農林1号」並の“中間”、小葉の大きさは「男爵薯」より小さく「農林1号」並の“中”に属する。葉軸の色は“帯赤”である。花の数は「男爵薯」並の“多”、花の大きさは「男爵薯」より大きく“大”に属し、花色は「男爵薯」より濃い“赤紫系”の一次色を帯びており、二次色は“無”である。花粉の多少は「農林1号」より多い“やや多”であるが、自然結果は「農林1号」より少なく“稀”である。ふく枝の長さは「男爵薯」および「農林1号」より長く“長”に属する。いも着生の深浅は「農林1号」より浅く「男爵薯」並の“浅”である。いもの形は“扁球形”で、皮色の一次色は“淡赤”、二次色は目に“赤”く分布する。表皮の粗滑は「男爵薯」並の“中”に属し、「男爵薯」同様表皮のネットは“無”である。目の深浅は「農林1号」より深く「男爵薯」並の“深”である。肉色の一次色は“淡黄”で、二次色は“無”である。




2.生態的特性

休眠期間は「男爵薯」より短く「農林1号」並の“やや短”に属する。枯凋期は「男爵薯」より遅く「農林1号」並の“中晩”である。初期生育は「男爵薯」並の“やや速”に属するが、いもの早期肥大性は“やや遅”である。上いも重は「男爵薯」より多く「農林1号」並の“多”、中以上のいも重は「男爵薯」より多く「農林1号」より少ない“中”に属する。上いも数は「男爵薯」および「農林1号」より多い“より多”、中以上のいも数は「男爵薯」および「農林1号」より多い“多”に属する。上いも平均一個重は「男爵薯」より小さい“より小”で、上いもの粒揃いは「男爵薯」並の“中”である。でん粉価は「男爵薯」並の“低”である。 褐色心腐および中心空洞は「男爵薯」より少なく“無”である。二次生長は「男爵薯」よりやや多い“少”である。葉巻病抵抗性およびYモザイク病抵抗性は「男爵薯」並の“弱”である。青枯病抵抗性は「男爵薯」並の“ごく弱”である。疫病抵抗性主働遺伝子型は“R1”と推定される。疫病圃場抵抗性は“ごく強”に属し、疫病による塊茎腐敗抵抗性は「男爵薯」および「農林1号」より強い“やや強”に属する。そうか病および粉状そうか病抵抗性は「男爵薯」並の“弱”である。ジャガイモシストセンチュウ抵抗性遺伝子型は“H1”と推定される。



3.調理・加工特性

調理後の肉質は「男爵薯」より粉質度が低い“中”である。調理後黒変の程度は「男爵薯」より多く「農林1号」より少ない“少”である。煮くずれの程度は「男爵薯」より少なく「農林1号」並の“やや少”である。舌ざわりは“滑”である。チップ・フライの褐変程度は「男爵薯」並の“中”。食味は「農林1号」並の“中”である。用途は“調理用”である。






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