異名:黄白
大正の末、南高来郡南有馬地方から広まったもので、両親は不明です。
萌芽時の葉色は紫です。茎長は春作は中、秋作はやや短です。茎は細く、茎色は緑の1次色に赤紫の2次色が斑点状に分布します。分枝は少なく、そう性は中間型です。頂小葉及び小葉はやや小さく、疎に着きます。花色は白ですが、通常は咲きません。
ストロンは長く、いも着は疎で深い。いもの形は扁球です。表皮の色は黄色で表皮は滑らかで、目はやや浅い。肉色は黄色です。
休眠期間は極短です。萌芽は良好で、初期生育も速い。上いも数及び上いも平均一個重は中で、中〜小形のいもを多くつけるやや個数型の品種です。上いも収量及び中以上いも収量は中で、でん粉価も中です。
葉巻病にはやや強く「デジマ」並ですが、Xモザイク病及びYモザイク病には弱い。軟腐病には強いですが、青枯病には弱い。疫病抵抗性主働遺伝子は保有しておらず、圃場抵抗性もやや弱い。ジャガイモシストセンチュウには感受性です。
中心空洞はみられません。二次生長は春作では少、秋作では微程度発生することがあり、裂開は「デジマ」並のやや少程度みられることがあります。
肉質はやや粉質で、煮くずれがやや多い。調理後黒変は無い。食味は「デジマ」並の中上です。