|
(1)来歴
多収の「コガネセンガン」と極高でん粉の「ハイスターチ」の組合せにより農業研究センターで育成されたもので、平成6年に命名登録された。品種名は鹿児島(薩摩)で高でん粉収量を示すことを表す。
(2)形態的特性
いもの形状は長紡錘形で大小の揃いがやや悪い。条溝は少、裂開は微で皮脈は無い。いもの皮色及び肉色は白黄である。
(3)生態的特性
萌芽性は中程度である。上いも収量はコガネセンガンよりも多収で、でん粉歩留りは、25.6〜29.8%とハイス夕ーチ並の極高でん粉である。でん粉収量は、育成地でシロサツマ比
108%、長崎、宮崎、鹿児島ではコガネセンガン比
117〜131%と画期的な多収を示す。
(4)病害虫抵抗性
黒斑病対する抵抗性は弱〜やや弱で、つる割病には中程度、立枯病とネコブセンチユウにはやや弱の抵抗性を示す。貯蔵性はコガネセンガンと同等又はやや劣り、難〜やや難である。
(5)栽培上の注意
(6)用途
でんぷん原料用。でん粉白度はコガネセンガン並でシロサツマに優り、でん粉粒度はハイスターチには劣るもののコガネセンガン及びシロサツマより大きい。でん粉の粘度特性についてはコガネセンガン及びシロサツマと大きな差は認めらない。