1 これまでの経緯

  焼きいも(以下、スイートポテトを含む)は、江戸時代から庶民の食べ物として定着し、現在でも最も人気の高いサツマイモ加工品(調理法)です。そして、近年では量販店の店頭での販売が急増しているだけでなく、種子島の「蜜いもブーム」など、新たな需要が生まれつつあります。けれども、食文化や科学(栄養・機能性、製造方法、新品種等)的な知見は総合的に集大成されていないのが実情です。このため、昨年度、日本いも類研究会の会員発案事業により、研究会会員等によるワーキング・チームを結成して情報収集・検討を行いました。そして、焼き芋に関する国際交流に取り組むことによって、新しい『焼き芋』を食文化として世界に発信し、さつまいも産業の発展を図ることとしました。このような経緯を踏まえて、本年、11月26日〜27日に女子栄養大学坂戸キャンパスにおいて、国際焼き芋交流フォーラムを開催することとして準備を進めています。

 注:

焼き芋に関する総合的な文献としては唯一、川越いも友の会が、2005年に編集・出版した「焼き芋小百科」があり、 JRTWeb にも掲載しています。検討結果については、JRTWeb で公開、情報発信するとともに、「焼き芋&スイートポテト百科」(仮称)としての編集・出版や『さつまいもMiNi白書』の次期改訂に反映させる予定です。

 

焼き芋&スイートポテト・フォーラムの開催等に係る検討会

 23年度に国際フォーラムを開催することを目標として、焼き芋・スイートポテトに造詣の深い研究会の会員及び趣旨に賛同する有志者22名でワーキング・チームを結成し、検討会を4回開催して食文化と栄養・機能性、製造技術、新品種、新需要等について情報収集・検討を行いました。また、その一環として8月には、茨城県のJAなめがた管内及び千葉県農林総合研究センター北総園芸研究所管内において現地意見交換会を開催しています。検討会及び現地意見交換会での検討内容(テーマ、講師)等は以下のとおりです。

第1回検討会
  22.6.20

・自己紹介&フリートーキング
『JAなめがた』における取組紹介
 横田国夫(茨城県鹿行農林事務所行方地域農業改良普及センター地域普及第一課長)
 棚谷保男(JAなめがた 総務企画部長)
・ワーキングチームの運営方法

現地意見交換会
 22.8.5.〜8.6

ニュースレター72号
(第1回と併せて紹介)

・甘藷集出荷貯蔵施設見学(農家、営農集団、JA)
さつまいもの加熱調理による糖含量と甘味度について
 津久井亜紀夫(元東京家政学院短期大学教授)
・キュアリング貯蔵処理及び焼き芋消費宣伝について
 棚谷保男(JAなめがた 総務企画部長)
・千葉県のサツマイモ事情について
 猪野 誠(千葉県農林総合研究センター北総園芸研究所所長)
・現地見学(成田市大栄地区農家、JAかとり 吉岡集出荷場、JA全農ちば営農技術センター)

第2回検討会
  22.10.2

中国の焼き芋事情について
 ベーリ・ドゥエル(東京国際大学商学部教授)
・沖縄の焼き芋事情について
 森園 弘(たるたる亭沖縄社長)
・関西の焼き芋事情について
 西山隆央(有限会社なるとや代表取締役)
・国際・焼き芋&スイートポテトフォーラム(仮称)の開催方法等について
・焼き芋学会(仮称)の創設について

第3回検討会
  22.12.4

・株式会社味香り戦略研究所のレポート(山田英次)
・国際焼き芋フォーラムの開催方法について
・焼き芋学会の創設について
・ソフトスチーム技術とサツマイモ
 関根正裕(埼玉県産業技術総合センター試験研究室 生産技術担当部長)
・ソフトスチームのサツマイモ(ひめあやか)
 杉山光伸(株式会社スギヤマ取締役統括部長)
・焼き芋の食べ方の智恵
 井上俊彦(焼き芋屋営業)
・サツマイモの甘みや食感に関わる成分要因の解明に向けて
 中村善行((独)農研機構作物研究所食用サツマイモサブチーム上席研究員)

第4回検討会
  23.2.19

干し芋学校における取り組みについて
 鬼澤宏幸(株式会社幸田商店代表取締役社長)
・白ハト食品工業株式会社における取り組みについて
 菊池洋子(白ハト食品工業株式会社東京営業所ブランドディレクション本部統括マネージャー)
・国際焼き芋フォーラムの企画案について

 

 

 

 

 

 

 

 HOME