Q ライマン価(でん粉価)って何ですか?

ジャガイモのでん粉含量は、イモの比重と密接な関係があり、比重が高いイモほどでん粉が多く含まれています。
そこで、ジャガイモのでん粉含量を推定するため、比重から次の式によって求めた値がでん粉価(=ライマン価)です。

  でん粉価(%)=214.5×(比重-1.050)+7.5

でん粉価は、でん粉の他に糖分などを含んだ値とされており(アルコール原料として評価する場合に都合がよい)、でん粉収量の算出などに用いる“でん粉含有率”の推定値には、でん粉価から糖分に相当する1ポイントを減じた値が用いられます。

なお、比重はイモのサンプルの空中重量と水中重量をはかって計算するのが一般的です。

  比重=(空中重量)/(空中重量-水中重量)

かつて、“ライマン秤”という秤を用いて比重をはかっていたので“ライマン価”とも呼ばれているようです。農試の研究員は“でん粉価”と呼ぶ人が多い(?)ですが、生産者は“ライマン価”と呼ぶ人が多いかもしれません。

現在は、農業試験場での収穫物調査や、ポテトチップメーカーやでん粉工場などでは、水槽をモーターで上下させ、カゴに入ったイモのサンプルの空中重量と水中重量を計り、でん粉価を算出する“でん粉価自動測定装置”が使われています。