当館1階の売店ではサツマイモ関係の本も売っている。今日もあるお客さんが「ここはただのおみやげ屋じゃあないね。いい本があるから」とほめてくれた。
ただサツマイモ関係で一般向きのものとなるとそうはない。雑誌を入れても10数種類ほどしかない。その中で一番売れているのが、千葉県農業試験場技監、武田英之氏の『まるごと楽しむサツマイモ百科』(農文協、1989年)だ。
この本は冒頭からふるっていて、最初の見出しが「なぜ女性はおいも好き?」だ。武田説によると日本人の腸は欧米人より長いので便秘しやすい。女性は特にそうなので食物繊維が多いうえ、ヤラピンという緩下成分を持つサツマイモを、体が自然に求めるのだという。