家の光協会のテレビ番組に、「くらしの探険隊」がある。その企画係、川ロ幸二氏(30歳)が、こんどは焼き芋を取り上げることになったので知恵を貸して欲しいと来られた。川ロ氏は浪速っ子で、大阪府立大の農学部出身。同氏が物心ついた時、まず感じたのは 「焼き芋って高いものだなあ」ということだったという。
大阪名物といえば、たこやきだ。たこやき屋は町中のいたる所にあるし、安くてうまい。だから子供たちは小遣い銭をもらうと、たこ焼き屋へ駆け込んだ。間違っても軽4輪でやってくる石焼き芋屋へ行く子はいなかった。たこ焼きが1皿10個10円の時、焼き芋1本は50円も60円もしていたからという。
「でも大人になってみても、石焼き芋はやっぱり高い、どうしてなんでしょう?」となった。この子供の頃からの疑間が、川□氏を焼き芋の探険に向わせているようだった。