異名:長崎ボケ
春作用の品種として、昭和11年頃には長崎県の作付面積の43%を占め、「長崎赤」に次いで作付の多い品種でした。
主な特長は「長崎赤」とほとんど同じです。花色は白く早生です。いもは長楕円形、皮は黄褐色です。粉質で肉は黄白色、食味は良いとされていました。ウイルス病抵抗性はやや弱く、採種には特に注意が必要な品種でした。
川上幸治郎.“馬鈴薯の栽培及利用”.大日本農会.(1939) p.73
形質は殆ど長崎赤に類似するも,薯稍細長く皮色は極めて淡調なる紅色で,粉状度亦高く品質良好である。澱粉含量比較的多く食用のみならず工用にも適する。但しヴアイラス病抵抗性稍々弱きを以て種薯の選択に特に注意を要する。
文献及び関連Web
川上幸治郎.“馬鈴薯の栽培及利用”.大日本農会.(1939)