タワラ ムラサキ

登録番号:【種苗法】第5309号 (1997. 1.30登録 2006. 1.31取消)


(農林水産省 品種登録Database より)

(1)来歴

 昭和62年(1987)に出願者俵正彦氏(長崎県南高来郡瑞穂町)が「メイホウ」を栽培中に皮色が紫色に変異した個体を発見し,以後,皮色に着目して選抜を繰り返して育成された品種です。平成5年(1993)にその特性が安定していることを確認して育成を完了し、平成9年1月30日に種苗登録されました。出願時の名称は「サンカラープルプラ」でした。

(2)特性

 そう性は中間型です。茎の長さは短く、茎翼はやや波状です。茎色は緑で赤紫の斑紋が入る。分枝数は少ない。萌芽時の葉色は帯紫、葉色は緑で、頂小葉及び小葉の形は広。花の色は紫系で、花弁の両面の先端に白い2次色が入る。花の数は多く、大きさはやや大きい。
 ふく枝は短い。いもの形は楕円形、皮色は紫色で、目とまゆ部に白黄の斑紋が入る。表皮の粗滑は滑らかで、目は浅い。肉色は淡黄です。
 初期生育はやや速く、早期肥大性は速い。熟性は中生です。上いも収量及び上いも数は「メイホウ」より少ない中です。澱粉価はやや低い。
 肉質はわずかに粘質で煮くずれの程度は少ない。食味は中〜中の上。
 「メイホウ」と比較して、皮色(一次色)が紫で、まゆ部に白黄の斑紋が入ることなどで区別性が認められます。





関連Web

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平成22年度「農業技術の匠」:俵正彦さん (農林水産省



ジャガイモ品種「グラウンド ペチカ」「サユミムラサキ」「タワラヨーデル」「タワラマガタマ」「タワラムラサキ」 (ジャガイモ博物館)



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