ハイスターチ(農林41号)


(1)来歴
 高でん粉歩留り,耐病虫性などの特定形質について遺伝子の集積を図った養成系統「CS7279-19G」と「CS69136-33」の組合せにより、農業研究センターで育成されたもので、昭和63年に命名登録された。品種名は、でん粉等原料用で、でん分歩留りが画期的に高いことを表す。
「Hi-starch」

(2) 形態的特性
いもの形状は肩張り長紡錘形で条溝はなく、皮脈がわずかに認められる。いもの皮色は淡紅褐,肉色は淡黄である。

(3) 生態的特性
萌芽性は、やや不良である。でん粉歩留りはコガネセンガン比で5ポイント強も上回る極高でん粉で、でん粉収量は同じくコガネセンガン比で111%と多収を示す。

(4) 病害虫抵抗性
ネコブセンチュウには強く、つる割れ病には、やや強〜強、立枯病には中程度の抵抗性を示すが、黒斑病には弱ないしやや弱く、ネグサレセンチュウには弱い。貯蔵性はコガネセンガン並で難しい。

(5) 栽培上の注意

(6)用途
でんぷん原料用品種。