ジェイレッド(農林49号)


(1)来歴
 高でん粉・多収で萌芽性、耐病虫性、早期肥大性に優れた「シロユタカ」と、アメリカから導入した「86J-6」の組合せにより、九州農業試験場で育成されたもので、平成9年に命名登録された。品種名はβ-カロチンを多く含むジュース用の品種であることを表す。

(2)形態的特性
 いもの形状は短紡錘形で揃いはよく、外観はベニハヤトより優る。条溝はわずかにあるが裂開と皮脈は無い。いもの皮色は淡赤で肉色は橙である。

(3)生態的特性
 萌芽性は良くない。育成地における上いも重は、「コガネセンガン」並で、「ベニハヤト」を大きく上回る。イモのカロチン含量が高い。

(4)病害虫抵抗性
 ネコブセンチュウに強く、ネグサレセンチュウにもやや強いが黒斑病にはやや弱い。貯蔵性は概ね良好でコガネセンガンやベニハヤトを上回っている。

(5)栽培上の注意

(6)用途
 加工食品用。生イモジユースは変色、人参臭ともに少なく、味が優れており、ジュース向け加工に適する。