太白(たいはく)


(1)来歴
 来歴は明らかでないが、明治の終わり頃、九州地方から埼玉県に入ったようである。太白埼1号は埼玉県農事試験場で芽条変異系統を選抜したもので、戦時中は5万5千ha を越す有力な食用品種の一つであった。

(2)形態的特性
 イモは長紡錘型でなりツルが長く、据り取りが困難である。皮色は鮮紅色で美しい。肉色は自、粘質で甘味が強い。貯蔵後は品質が低下する。

(3)生態的特性
 萌芽および伸長は不良で育苗が困難である。地上部はあまり繁茂しない。不良環境に対する適応性は小さい。

(4)病害虫抵抗性
 ネコブセンチュウに強い抵抗性をもつほかは、耐病虫性は低い。

(5)栽培上の注意
 

(6)用途