ドクタージョハンセン

登録番号:【種苗法】第2748号 (1991.8.26登録 1997.8.27取消)
原品種名:ND860-2



(1)来歴

 1978年に米国ノース・ダコタ州立大学において、アンデスの栽培2倍種S.phureja の還元糖の蓄積が少ないPI225682に由来する「ND78-3」を母親、「ND9583-1」を父親として交配して選抜された系統で、系統名は「ND860-2」といい、S.phurejaの遺伝子を1/8有しています。
 日本へは、昭和59年(1984)にカルビーポテト株式会社が導入し、平成3年(1991)8月に種苗登録し、育成者であるロバート・H・ジョハンセン博士に敬意を表して「ドクタージョハンセン」と命名されました。収量が少なくグリコアルカロイド含量が多く、休眠が短いなど実用性に欠けるため実用栽培を断念し、すでに登録は削除されています。
 なお、「ホッカイコガネ」とこの品種との交配から「ノースチップ」が育成されています。

(2)形態的特性

 幼芽の色は赤紫です。そう性はやや開張型で、茎長はやや短く、太さはやや細く、分枝数は少ない。茎翼はやや波打ちます。葉色は濃緑で、頂小葉の形は広く大きさは中、小葉の形は中間で大きさは小です。花の色は赤紫系で、数が多く大きい。自然結果もかなり多い。
 ふく枝は短い。いもの形は扁球形で、皮色は白黄です。目は浅く、表皮は滑らかです。肉色は白い。

(3)生態的特性

 休眠期間はごく短です。初期生育は速く、早期肥大性はやや速い。枯凋期は早く早生に属します。上いも数は中、上いも収量は少ない。澱粉価は中である。

(4)病害虫抵抗性

 ジャガイモシストセンチュウ抵抗性は無い。疫病抵抗性遺伝子R1を持つと推定されますが、圃場抵抗性は弱い。葉巻病抵抗性はやや強く、X及びYモザイク病抵抗性は強く、Sモザイク病抵抗性は弱い。軟腐病抵抗性は中です。

(5)品質特性

 肉質はやや粉質で、調理後黒変及び煮くずれの程度は中です。チップ・フライの褐変程度は無で、低温で貯蔵しても還元糖の増加が非常に少ない。グリコアルカロイドの含量がやや多く、苦味を呈することがあります。



関連Web

ジャガイモ品種「ドクタージョハンセン」 (ジャガイモ博物館(浅間和夫氏による解説))

Potato Breeding at North Dakota State University : 育成機関
カルビーポテト株式会社 : 導入者



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