鹿児島県鹿屋市で洋風のサツマイモ料理専門店、「フェステバロ」(祭)を経営している郷原茂樹社長夫妻が従業員7人を連れて「いも膳」へ遊びに来た。「いも膳」の神山正久社長と親交のある人で、互いに行ったり来たりしている。
資料館ではちょうど今日から秋の特別展、「いも膳開店10周年記念展」が始まった。神山社長はそれを見てもらうため、郷原社長一行を案内してきた。そして資料館を作ったわけを聞かれると、こう答えていた。
「今はたしかにサツマイモブームでしょう。でも『たかがサツマイモ』とされちゃうことも多い。それでそれを活かした料理だけでもこれだけのことができるんだということを、形で示したかった。それがこの資料館で、イモ料理を始めて7年でできました。
商売は利益の追求だけでは面白くない。その中に夢が欲しい。金銭に関係のない部分が欲しい。それがうちでは入場無料、日本唯一のサツマイモの資料館なんです」